東城久幸流!
マリンアクアリウム(海水魚水槽)の
メンテナンス方法・・・

これは我が家にあるワイド600㎜のマリンアクアリウム(海水魚水槽)です・・
フィルターは底面式フィルターを使用。
波発生装置を取り付け小さいエアレーションをかけているだけです。 それでも魚達やサンゴが元気で大変綺麗です! しかし・・・

メンテナンスをほっておくと、この様にコケだらけで中が見えなくなってしまいます・・・
今日は皆様に超簡単なマリンアクアリウム(海水魚水槽)の東城久幸流メンテナンスをお見せいたします!
これはAquarium TOJO Familyの方達もプロとして実践している方法です!

いつでも水槽を綺麗に保つメンテナンスの「コツ」は・・・
毎週行うこと!ですね・・・

アクアリウム(熱帯魚)が大好きな我が家のマンチカンのバッキーが興味本位で見守ります・・・

このマリンアクアリウム(海水魚)水槽は西日の当たる我が家の2階にある為、毎週掃除をしていても直ぐにコケが生えてしまいます・・・
しかし、入れてあるサンゴや魚達はみんな元気です!
勿論私はプロですから、元気でなくてはこまりますね・・・
まずコケの状態を確認しましょう!
今回はコケがひどいので大量の水替えを行います。
通常600㎜水槽の水替えは水槽の水の量の約3分の1程度が理想ですが、この様に汚くなりきった水槽の水替えは3分の2程度行っても問題ありません。 今日は思い切って多くの水を換えてしまいます。
アクアリウムのメンテナンス時に一番初めに行うことは・・・
水槽外側のガラスを綺麗に拭くことから始まります。

次にLEDライトの汚れを綺麗に拭きとります。 コードのねじれやコンセント部分もチェックしましょう!

おっ!バッキーが芸術的に写っていますね(=^・^=)

東城流は常にプロとして「お客様」を意識して行います。
ライトは 床やライト自体に傷などつかない様に注意して置きましょう!

そして、お邪魔なネコちゃんにはどいてもらいます・・・

次にガラスブタを外して水滴を拭き取ります。
マリンアクアリウム(海水魚水槽)の場合ガラスブタにも塩が付着しやすい為ガラスブタは流しで水洗いすることをお勧めします!
とりあえずは水が垂れない様にタオルで綺麗に水滴を拭き取ります。

ガラスブタも割れない様にタオルをかけて安全な場所に起きましょう。

※ポンプを止めたほうがメンテナンス中のコケを底面内に吸い込まないので良いのですが水槽内に入れっぱなしの魚達の為にあえて作動したままメンテナンスをしています。
次の作業は水槽ガラス内面に付着したコケ取です。
この作業は3段階に分かれて行います。
①まずはコケ取用のヘラを使います。
私の持っているのは業界では売られていない秘密の優れものです!

秘密のコケ取ヘラで目に見えるコケをはぎ取る様に取り除いていきます。
着いたばかりのコケは力を使わず簡単に取れます。

綺麗に見えていても必ずコケは付いています。
丁寧に水槽内全体をこのヘラを使いコケを落としていきます。

後面のコケも丁寧に確りと落としましょう!

水槽ガラスのコーナー部分は注意します!
ヘラの先でがシリコンを剥がしてしまわない様に注意して下さい!

コケ取用のヘラで水槽内を綺麗にした後は
②食器洗い用のスポンジを使います。
ヘラで落としきれなかった水槽のコーナー部分のコケを丁寧に拭き取ります。

ガラス水槽の場合スポンジはザラザラしている側をガラス面に当たるように使います。ガラスが傷つくことはありません。

スポンジでもまんべんなく水槽内をこすります。

水槽内のライブロックや邪魔なアイテムは取り出しましょう。
一番先に取り出すことがメンテナンスを簡単にします!

ライブロックはバケツに入れて乾燥しない様にします。
メンテナンス時に魚を出すことは余りしません。
スピーディーなことが魚達にも負担をかけず大切です。

ディスプレイを完全に壊すこの作業は毎週は行いませんが定期的に行うことをお勧めいたします。


ヘラで取り切れなかったシリコン部分のコーナーはスポンジで丁寧にこすりコケを完全に取り除きます。

サンゴ砂の敷いていない底面も丁寧に拭いていきます。

3段階のコケ取作業の最終段階は
③ご自分の手です。

ヘラやスポンジで取り切れていないコケを手の平で感じながら(ヌルヌルする感じ)こすります。
ガラス面を「キュッキュッ」という音を感じたら完璧です!


水槽内に漂うコケを総て吸い込むように水をホースポンプで吸い取ります。
サンゴ砂の中などもホースポンプの蛇腹でない中央部分を指で握り水流を調節しながら吸い取ります。
この水槽の場合底面フィルターを使用しているのでサンゴ砂の間に必ずゴミが溜まります。

水を吸い取った後に水の無くなった水槽の内ガラス部分を渇く前に乾いたタオルで拭き取りましょう。
この作業は結構重要な作業です。
後の綺麗さが全く違います!

汚れた水なので食器を扱う流しよりもトイレに流します。
注)サンゴ砂等パイプが詰まるようなものは絶対に流さないこと!

人工海水を作ります。

毎回の作業なので私は自分の感覚で人工海水を作りますが、軽量カップなどに印をつけておくと便利です。

人工海水を上手に作るコツは熱湯で溶かすことです。

アミの中に人工海水(塩)を入れその上から熱湯をかけます。

簡単に溶けて細かい目の網からバケツの中に入っていきます。

今度は冷たい水にして水温を調節します。

この時もバケツの中で網をかき混ぜる様に動かすことで人工海水が綺麗に混ざります。
まだ水は白く濁っていますがそのまま入れても全く問題はありません。

この便利バケツはリットルの表示があるので便利ですが、通常のバケツの場合8文目くらいの所が何リットルなのか?を把握しておきましょう。
水槽のメンテナンスに使用するバケツは通常の丸い物より注ぎ口のあるものが大変重宝します。(なるほどバケツ等)

私は水槽のコーナーにあえて底砂を敷かない様にしているのでその部分に向かって行きおい良く水を注ぎこみます。

水を入れながらレイアウトディスプレイを作ります。

ディスプレイのコツは・・・
①高さを出すこと!

②奥行きを出すこと。

③魚達の泳ぐスペースを手前やサイドに作ること。

そして一番大切な事は・・・解りますか?!

④魚達の隠れるスペースを作ることです。

海水魚たちは夜暗くなるとライブロックの隙間などに隠れて寝ています。
隠れられるスペースを沢山作っておきましょう!
その結果見栄えの良いディスプレイが完成します。

このディスプレイの4つの法則は私が長年役員をしている農林水産省と経済産業省の認可する日本観賞魚振興事業協同組合が発行する国家試験でもある管理飼育士 のテスト内容にも含まれています。

ライブロックの形状を確認しながら魚達が通り抜けられるスペースを上手に作りましょう。

このライブロックはブリッジに丁度良い形ですね。

バッキーは少し飽きてしまいました・・・
あ 
全体のバランスを見ながらディスプレイを完成させます。

底に敷き詰めてあるサンゴ砂をピンセット等でバランスよく 仕上げます。
サンゴ砂が汚れきったときは汚れている表面部分を取り除き新しい綺麗なサンゴ砂を上からかけて行きます。汚れたものは漂白することで又綺麗に使うことができます。
(漂白剤の塩素等を必ず抜きます)

可愛い飾りサンゴもディスプレイしましょう。

白い飾りサンゴも直ぐに汚れてしまいます。
毎回新しい綺麗なものと交換します。

比重計で塩分濃度を確認します。
塩分濃度は1.019〜1.024あたりが理想です。
この測りの中央あたりが理想です。
しかし私は長年メンテナンスをしていますが、殆ど感覚で行っています・・・
たまに塩分濃度を測るとメモリをさす針が降り切れてしまったこともありました。
問題は魚達が元気かどうかです。
メモリばかり気にしていては逆に私達にストレスが溜まってしまいます。
塩分濃度は高目が理想と言う人もいれば低目が理想と言う人もいます。
アバウトが理想です!
とは言え少し真水を足しておきましょう。
その後は測りません!

真水を足して います。

水を入れた部分に気泡が付きやすいので手でその気泡を取り除きます。

ガラスブタを再度拭き水槽に載せます。

LEDライトを載せ水槽のガラス面を渇いた綺麗なタオルで丁寧に拭きます。

水槽の後ろも綺麗にしておきましょう。

TOJOの行う水槽にはバックライトとして色が変化するオリジナルのLEDライトを使用しています。
一つは水槽バックの上に向けて水槽ディスプレイを引き立てる様に使い、もう一つは水槽の後ろから前に向けて取り付けます。
前から見た水槽下のガラス部分が綺麗に光ります!

私達は水槽の水替えをするとき水をこぼしても大丈夫なシートは絶対に敷きません!
水をこぼさない気持ちを高めています。
それでも最後に床は綺麗にしておきましょう。
特にお客様の水槽の周りは丁寧に綺麗にしましょう。
(Aquarium TOJO Familyの鉄則です)

水槽の架台も綺麗に拭きます。

この架台の扉はマグネットで簡単に取り外しができて便利ですね。

架台の中や後ろにあるコンセントは毎回必ずチェックしましょう!
熱を持つていないか?!
抜けかけていないか?!
コードがねじれていないか?!
海水がかからないか?!
等々の安全部分は一番大切な事です!

できあがりました!

段々と左のハナガササンゴの触手が伸びてきます!

一見大変な作業に思われる方もいるかと思いますが、作業時間は約30分です!
このブログを書くより早いですね!
本当に簡単な事です。
ポイントは汚れる前にメンテナンスをすること。
1週間に1度が理想です。
曜日を決めておくと忘れないでいいですね。
私達Aquarium TOJO FamilyはTOJOスクール(5日間)でTOJOの認定する水景デザイナー資格を取得しフランチャイズ的なfamilyとして全国でアクアリウムのメンテナンスを中心に活動しています。
プロではなく水景デザイナー資格だけの取得も可能です。
TOJOスクールでは毎回マンツーマンで指導してFamilyさん達を育てています。
現在は日本全国(一部中国)に120組以上のAquarium TOJO Familyさん達が活躍しています。
女性の方も増えています。
目標は300組以上!あなたも私達と一緒に人からありがとうと言われる仕事をしてみませんか?!
人生感が変わりますよ。
綺麗な水槽はいやされるニャン♪・・・
